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インストールの手順

何はさておき、まずは Drupal 本体を手にいれなければ始まらない。

Drupal 公式サイトで最新版のディストリビューションをダウンロードしてこよう。が、当然というか公式のディストリビューションは言語が英語のみ(多言語対応なのにね;;)なので中学生程度の英語力しかもたない管理人は少しばかり尻込みしてしまう。[1]

しかし世の中、まだまだ捨てたものじゃない。
ちゃんと日本語ディストリビューションなるものが存在するのだ。これは日本のDrupalコミュニティであるDrupal Japanで配布されている。開発者や翻訳してくださった方々に感謝しつつダウンロードしてこよう。

2009年5月現在、リリースされている Drupal の最新安定板は本家日本語ディストリビューションもバージョン6.12である。

無事に Drupal 本体をダウンロードできたら、それをローカルに展開する。 Drupal 本体のファイルは圧縮されているので展開してもとのファイル状態に戻す手間が必要だ。圧縮形式は.tar.gz。UNIXではおなじみだがwindowsユーザーだとなじみがない人もいるだろう。さすがにgzipの圧縮形式や、tar はファイルをまとめてるだけだから厳密には圧縮じゃないよ、とかいいだしたらきりがないのでそのあたりのことや、展開(解凍)の仕方、ツールについては自身で調べていただきたい。

最終的に展開(解凍)して得られる Drupal-6.12 というフォルダの中身は以下のような感じである。
Drupal フォルダー内のファイル
日本語ディストリビューションでは上記の内容にREADME-JA.txt が含まれる。

サイトを構築したいサーバーに、このフォルダーの中身をアップロードすることになる。このまま全てのファイルをアップロードしてしまっても特に問題は発生しないが、ここに含まれる robots.txt [2]以外の .txt ファイルはサイトの構築に必要ない。また scripts [3]に含まれているファイルも使うことはほぼ無いのでこれも必要ない。不必要なファイルをサーバーに置いておくのはセキュリティ上好ましくないので、それらを削除して最終的にアップロードするのは以下のような感じになる。
アップロード前のフォルダー内のファイル

以上のファイルとフォルダをサイトを設置するサーバーに全てアップロードする。設置するサイトのrootディレクトリーになる場所にアップロードすること。アップロードし終わった後、サイトにアクセスすればDrupalのインストール画面が見れるはずだ。なお、システムのインストールに際していくつか下準備が必要なのでかならず下の表で確認してほしい。それ以降は画面の指示に従って必要な項目を埋めていくだけなので特に説明の必要もないと思うが、なんらかの警告メッセージが表示された場合は、トラブルシューティングも参考にしてほしい。

インストール手順
  日本語profileなし
(公式デフォルト)
日本語profileあり
(日本語ディストリビューション)
インストール前の下準備1
データーベース
Drupal ではデータベースとして MySQL か PostgreSQL(PgSQL) を選択することになるが、どちらの場合もあらかじめ使用するデータベースを作成しておかなければならない。作成時の文字コードはUNICODE。インストール時に作成したデータベース名、ユーザー名、パスワードは設定に入力する必要があるので控えておくこと。データーベース操作についての詳細は当サイトでは言及しない。
インストール前の下準備2
パーミッション
インストールに際していくつかのファイル、ディレクトリーが書き込み、または新規作成される。そのため、事前に該当するディレクトリーやファイルに対してそれらの操作を許容するようにパーミッションを設定しておかなければならない。公式ディストリビューションにおいてはサイト設定を保存するためのファイルをあらかじめ作成しておく必要もある。

日本語ディストリビューションではインストールに必要なファイルやディレクトリーがすでに用意されているので、それらのパーミッションの変更を行う。具体的には、/sites/default/settings.php と sites\default\files ディレクトリーである。必要はフォルダー類がすでに用意されてるので /sites/default のパーミッションは特にいじらなくて良い。
- /sites/default
 - /files 707 または 777
 settings.php 606 または 666

公式ディストリビューションではサイトの設定ファイルを自分で用意しなければならない。新規にテキストファイルを作成しPHPの開始タグ <?php改行(Unix系LF)を記述して保存する。これをsettings.php にリネームした上で /sites/default ディレクトリー内にアップロードし、パーミッションを606または666にする。/sites/default ディレクトリー配下に files ディレクトリーが必要なので手動で作成しパーミッションを707または777にしておく。
- /sites/default  - /files 707 または 777
 settings.php 606 または 666

なお閲覧者のサーバー環境に合わせてパーミッションを設定すること。707または606で問題はないと思うが、うまくいかない場合は777や666で試してほしい。

  日本語profileなし
(公式デフォルト)
日本語profileあり
(日本語ディストリビューション)
profileの選択
(インストール直後)
公式ディストリビューションには他の言語のprofileは含まれて居ないのでこの画面は表示されず言語の選択画面になる。 日本語profileの選択
日本語profileを選択し、"save and continue"を押す。
言語の選択 インストール画面
Install Drupal in English をクリック。
profileを選択すると自動的に言語も選択される。
データーベースの設定  Database configuration
データーベースのタイプと
下準備で作成したデーターベース名、ユーザー名、パスワードを入力。
データーベース設定
こちらも同じくデーターベースのタイプと
下準備で作成したデーターベース名、ユーザー名、パスワードを入力。
インストール中・・・ install progress  インストール中
サイト環境設定

site configuration
項目名からだいたいの内容は類推可能だろう。Clean URLsはPHPによるURLクエリ(/?cmd=xxxという感じの変数と値の受け渡し)を見た目良く隠してくれる機能なので有効にしておこう。
Update notificationsはコアやモジュールの更新を自動でチェックしてくれる、これも有効にしておく。

サイト設定
どの項目も説明が付いてるので特に迷うこともないだろう。
  ページの先頭に出ているのはセキュリティ上の警告で下準備で行ったsettings.phpのパーミッションの変更はもはや必要ないので、より安全な状態に戻すように、というアドバイスだ。指示にしたがってパーミッションを変更しておこう。 604 または 644にすればいい。
インストール完了 finished install インストール完了
  下準備さえ忘れなければ特に問題も起きず、拍子抜けするほどあっさりとインストールは完了する。
エラーに関して rewuirements problem
パーミッションの設定を忘れて該当ディレクトリまたはファイルの書き込みが不可の場合この画面を見ることになる。
必要条件の確認
FTPツールなどでパーミッションの設定を正しく設定してから再試行すればインストールは問題なく続行できる。

これで Drupal があなたのサイトで扱えるようになった。いや、サイト自体が Drupal で提供されるようになったというべきか。とにもかくにも、これであなたも Drupal 使いへの第一歩を踏み出したわけである(ついでに管理人も)。

 
1. Drupalでは内蔵する各種文章の表示のほとんどを他の言語に切り替えることができる、いわゆる多言語対応になっている。ただし公式ディストリビューションには英語しか含まれて居ないので、ユーザーは自分で対応言語用のリソースを用意しなければならない。管理ページには簡単な翻訳用のツールが用意されており、そこで訳したい文を検索し、対応文を入力することで多言語に切り替えた場合その文章が表示されるようになる。が、気の遠くなるような翻訳作業をするよりは有志の提供してくれた日本語リソースをありがたく使かわせてもらって日本語化を図った方がよいだろう。リソースの適用も簡単で、管理ページの翻訳ツールから、gettextを使った翻訳ファイル(.po)をインポートすれば良いだけである。この仕組みを利用するなら(手元に日本語リソース、各種.poファイルがあるなら)公式のディストリビューションをダウンロードして言語リソースをインポートし自力で日本語化することも可能である。

2. robots.txt は Google、infoseek、yahoo などのクローラー(定期的にweb上のサイトを巡回しデータ収集を行って、自動的に検索エンジンのデーターベースに登録していくプログラム。ロボットと呼ぶこともある)に対して動作の制御を行うためのテキストファイル。ただし、書いてある内容にクローラーが行儀良く従うという保証はない。書式や内容に関しては他の解説サイトにお任せする。

3. scripts フォルダーの中身はいくつかのシェルスプリプトとperlスクリプト。シェルスクリプト(.sh)は、いくつかのコマンドをまとめて記述したファイルで、OSに一連の処理をさせるためのもの。UNIX系のOSで使われる。windows ではバッチファイル(.bat)がこれに該当するが、WSHにおけるVBscript(.vbs)やWindowsPowerShellの.ps1ファイルなどもシェルスクリプトである。シェルスクリプトではファイルの削除など強力なコマンドを記述している場合もあるので(権限をしっかり管理すれば問題は少ないが)必要のないこれらのファイルをサーバー上に置くのはセキュリティ上の穴になり得る。